
Qoo10のQSMって?便利な機能と操作を解説|QWSMとの違いも紹介
「Qoo10のQSMってどういう機能があるの?」
「QSMとQWSMの違いがよくわからない…」
Qoo10に出店すると必ず使用することになるQSM(Qoo10 Sales Manager)ですが、使い方に戸惑う出店者も多いようです。
しかし、QSMはQoo10でのショップ運営には欠かせないツールであり、効率的な運営のためにも使いこなす必要があります。
この記事では、QSMの基本的な機能から具体的な活用方法、トラブル対応まで詳しく解説します。
最後まで読めばQoo10の販売管理ツールQSMの機能や使い方がわかり、ショップ運営をより効率的に進められるようになるでしょう。
1.Qoo10のQSMとは
Qoo10のQSMは、出店者向けの統合型販売管理ツールです。
商品の登録・編集から在庫管理、受注処理や売上分析、顧客対応まで、ショップ運営に必要な機能を1つのプラットフォームで管理できます。
QSMはQoo10でショップを運営する際に必須のツールであり、このシステムを介さずに商品の出品や販売管理を行うことはできません。
例えば、商品を新規出品する際はQSMの商品登録機能を使用し、商品名や価格、商品説明などの基本情報から、在庫数や配送方法、販売期間といった詳細設定まで全てQSM上で行います。
また、注文が入ると自動的にQSMの受注管理画面に反映され、在庫数の自動更新や配送状況の管理、売上金の確認まで一元的に把握することができます。
さらに、商品ごとの売上推移やカテゴリ別の販売動向など、詳細な分析データもQSMから確認できるため、データに基づいた販売戦略の立案も可能です。
これらの機能は全て無料で利用できるため、Qoo10出店者にとっては非常に強力な経営管理ツールとなっています。
2.Qoo10のQSMとQWSMの違い
Qoo10には出店者向けの2つの重要なシステムがあります。
QSMは販売管理に特化した必須ツールである一方、QWSMは物流業務を外部委託したい出店者向けのオプショナルサービスという大きな違いがあります。
- QSMの販売管理機能とメリット
- QWSMの物流代行サービスの特徴
- それぞれのシステムの費用と導入の判断基準
(1)QSMの販売管理機能とメリット
QSMは全ての出店者が必ず使用する基本的な販売管理システムです。
出店登録が完了すれば、以下のような機能を無料で利用できます。
- 商品情報の登録・編集機能
- 在庫数の管理機能
- 受注から発送までの注文管理機能
- 売上データの分析機能
- 顧客対応の管理機能
- プロモーション設定機能
詳しい使い方は後ほど紹介しますが、Qoo10上の商品の管理や配送、プロモーションまで全てを統合管理できると考えれば良いでしょう。
(2)QWSMの物流代行サービスの特徴
一方、QWSMは物流業務を代行する有料のオプションサービスであり、Amazonのフルフィルメントサービスのようなものです。
具体的には、以下のようなサービスを提供しています。
- 商品の保管代行
- 受注商品の梱包作業
- 配送手配代行
- 在庫管理の代行
- 返品・交換対応の代行
QWSMを利用することで商品の発送管理や返品対応などの業務を、一括して委任できるのが特徴です。
(3)それぞれのシステムの費用と導入の判断基準
QSMは無料で利用できる必須ツールですが、QWSMは以下のような費用が発生します。
- 送料:1件あたり230円〜
- 出荷作業手数料:1,500件まで1件あたり100円〜
- ピッキング費用:1個あたり10円〜
- 梱包用紙材料:1件あたり10円〜
- 入庫料:入庫1個あたり10円〜
- SKUラベリング料:入庫個数1個あたり15円
- 保管料:1日あたり0.7円/個〜
- デバンニング料(コンテナで入庫した場合のみ):20フィートあたり25,000円〜
QWSMの導入には費用がかかるため、月間の注文件数が100件を超える場合や在庫保管スペースが限られている場合などに導入すると良いでしょう。
3.Qoo10のQSMの機能一覧
QSMには出店者の売上向上と業務効率化をサポートする機能が実装されています。
ここでは、QSMの主要な機能について、具体的な活用方法と共に解説します。
- 商品登録や管理
- 販売分析ツール(Q-Analytics)
- 広告・プロモーション管理
- 配送状況の管理
- クーポン発行
- 精算管理
- 問い合わせ管理
(1)商品登録や管理
QSMの商品管理機能では、商品情報の登録から在庫管理まで一元的に行うことができます。
商品登録時には商品名を日本語や英語のほか、中国語や韓国語で設定可能で、販売価格と定価、商品説明文も詳細に記載できます。
なお、商品データは一括登録も可能なため、他のECモール情報をそのまま転記も可能です。
商品画像は最大10枚まで登録でき、在庫数と品切れ時の表示設定、商品オプションの追加、配送方法と送料設定まで細かく設定できます。
商品情報は一度登録すると複製機能を使って類似商品を簡単に追加でき、さらに在庫数は自動で更新されるため、効率的な商品管理が可能です。
(2)販売分析ツール(Q-Analytics)
販売分析ツール(Q-Analytics)では、売上データやアクセスデータを様々な角度から分析できます。
売上のサマリーや受注状況、トラフィックやコンバージョンの状況、顧客データの管理が可能です。
日次、週次、月次での売上推移や商品別の売上ランキング、カテゴリ別の販売動向を確認できます。
Qoo10での売上を伸ばすために必要なデータを確認できるツールなので、活用してユーザーの購買行動の分析等に利用しましょう。
(3)広告・プロモーション管理
QSMの広告・プロモーション機能では、様々な販売促進施策を展開できます。
メニュー画面の「プロモーション」を押せば、上図のように広告のメニューが表示され、プロモーションの申請や状況の確認ができます。
タイムセールの設定やメガ割への参加申請などもこのページからおこないましょう。
(4)配送状況の管理
QSMの配送状況管理画面では、受注から発送完了までの全プロセスを一元管理することができます。
注文が入ると自動的に受注データが反映され、発送準備中から発送完了、お届け完了までの状態を随時更新できます。
配送会社の追跡番号を入力すると、自動的に購入者へ発送通知メールが送信され、マイページでも追跡状況の確認が可能です。
(5)クーポン発行
QSMのプロモーションメニューの下部「販売者プロモーション」の中の「FellowSHOPクーポン」を使えば、クーポン発行も可能です。
期間限定や利用回数制限、最低購入金額の設定、特定商品やカテゴリーに限定したクーポンなど、販売戦略に合わせた柔軟な設定が可能です。
(6)精算管理
精算管理機能では、売上金の確認から出金申請まで一括で管理できます。
日次での売上確認はもちろん、手数料の計算、売上金の出金予定日の確認まで詳細に把握することができます。
売上金は取引手数料を差し引いた金額が自動計算され、出金可能な金額が明確に表示されるため、資金繰りの計画が立てやすいのが特徴です。
(7)問い合わせ管理
問い合わせ管理機能では、購入者からの質問や相談を一元管理できます。
商品の問い合わせから、配送状況の確認、返品や交換の要望まで、全ての顧客とのやり取りを履歴として保存し、スムーズな対応が可能です。
対応状況のステータス管理もでき、返信漏れを防ぐことができます。
なお、ショップからQoo10へ送った問い合わせも、同じメニューから管理できます。
3.Qoo10のQSMを使いこなす方法
QSMの基本的な機能を理解したら、実際の操作方法を習得していきましょう。
ここでは、QSMの具体的な使い方について、順を追って解説します。
- ログイン方法
- 各種機能の使い方
- 商品登録や管理の方法
- 販売分析ツールの見方
- 広告やプロモーションの使い方
- 配送状況の確認方法
- クーポン発行の方法
- 問い合わせ管理画面の使い方
(1)ログイン方法
QSMへのログインは、Qoo10の出店者向けポータルサイトから行います。
出店申請が承認されると、管理者用のIDとパスワードが発行されるのでそのIDとパスワードを使用しましょう。
(2)各種機能の使い方
QSMにログインすると、左側のメニューバーに主要な機能が表示されます。
各機能は日本語で表示され、直感的に操作できるようになっています。
画面上部には新規注文や問い合わせの件数が表示され、重要な通知にすぐ気づく仕様です。
(3)商品登録や管理の方法
商品登録は「商品管理」メニューから「商品の個別登録/商品の一括登録」を選択して開始します。
個別登録時には画面に沿って商品のカテゴリーやタイトル、説明文を入力していきます。
またこの際には、SEO対策として商品名や説明文に適切なキーワードを含めることが重要です。
一括登録をする場合は商品情報の登録フォームをQSMからダウンロードし、そこに商品データを入力してアップロードします。
(4)販売分析ツールの見方
販売分析は「Analytics」メニューから確認できます。
期間やカテゴリを指定することで、詳細な販売動向を把握できるようになっているので、自由に期間を指定してデータを見てみましょう。
グラフや表で視覚的に表示されるため、売上傾向を直感的に理解することができます。
(5)広告やプロモーションの使い方
プロモーション設定は「プロモーション」メニューから行います。
タイムセールやメガ割の参加設定、クーポン発行など、各種販促ツールを活用できます。
例えばパワーランクアッププロモーションの申請の場合は、商品の分類を選択した後に商品番号を入力し、申請を行います。
プロモーションの画面は直感的な操作性になっており、画面の指示通りに操作すれば簡単にプロモーションの申請が可能です。
なお、売上金がまだない場合や不足している場合はQキャッシュの購入が必要になるので、プロモーション利用前に購入しておきましょう。
(6)配送状況の確認方法
配送状況は「配送/キャンセル/未受取」メニューから確認できます。
注文が入った後に配送予定日を入力し、その旨をお客様へメッセージで送ることも可能です。
注文はステータスごとに色分け表示され、一目で進捗状況がわかる仕様になっています。
QWSMを使用しない場合は、発送後に自社で伝票番号の入力をする必要がある点に注意しましょう。
なお、配送会社の追跡番号を入力することで、配送状況を自動で更新することができます。
(7)クーポン発行の方法
クーポン発行は「プロモーション」メニューの「FellowSHOPクーポン」から行います。
クーポンの名称や割引率、適用条件や適用対象商品などを限定でき、また期間限定にする場合は時間などの指定も可能です。
また、クーポン発行後は一度でも購入履歴があるお客様に対してクーポン発行のPUSH通知を送ることもできます。
(8)問い合わせ管理画面の使い方
問い合わせは「問い合わせ管理」メニューから確認できます。
未対応、対応中、完了などのステータスで管理が上部に表示されているので、未回答のものがあればすぐに対応しましょう。
なお、過去に対応したメッセージは検索を使ってすぐに見つけ出すことが可能なので、気になるものがあれば活用しましょう。
さらに、よく使う回答などがあればテンプレートとして保管も可能なので、事前に入力しておくと便利です。
4.Qoo10のQSM操作がわからない場合の対処法
QSMの操作方法に戸惑った場合でも、Qoo10は充実したサポート体制を整えています。
ここでは、QSM操作でわからないことが出てきた際の対処方法について解説します。
- Qoo10の公式マニュアルを参照する
- Qoo10公式に問い合わせする
- ヘルプ機能で検索してみる
(1)Qoo10の公式マニュアルを参照する
Qoo10は出店者向けに詳細な操作マニュアル「J・QSMガイド」を提供しています。
マニュアルはQSMのヘルプメニューから直接アクセスでき、機能ごとに分類されているため必要な情報を素早く見つけることができます。
マニュアルは定期的に更新され、システムの変更点や新機能の追加にも対応しているため、ブックマークして常に見られるようにしておきましょう。
(2)Qoo10公式に問い合わせする
マニュアルで解決できない場合は、Qoo10のセラーサポートチームに直接問い合わせることができます。
QSM上部にQoo10への問い合わせメニューがあるので、そこから質問を投げかけてみましょう。
問い合わせはチャットとメールの両方に対応しており、日本語での丁寧なサポートを受けることができます。
(3)ヘルプ機能で検索してみる
QSMには便利なヘルプ検索機能が実装されています。
操作方法がわからない場合は、キーワードを入力することで関連する説明やガイドを表示できます。
カテゴリを選ぶと図解付きのマニュアルが表示されるので、視覚的に理解を深めたい場合にも便利です。
5.Qoo10のQSMでよく起きるトラブルと対処法
QSMを利用する中で、いくつかの共通したトラブルが報告されています。
ここでは、よく発生するトラブルとその対処方法について解説します。
- 言語が韓国語や中国語になっていて、日本語にならない
- QSMのメニューボタンを押しても操作が先に進めない
(1)言語が韓国語や中国語になっていて、日本語にならない
言語設定の変更は、QSM画面右上の言語選択メニューから「日本語」を選択し直すことで解決します。
QSMの上部に言語選択欄があるので、そこをクリックして日本語に設定しましょう。
それでも直らない場合は、ブラウザのキャッシュをクリアすることで改善されます。
(2)QSMのメニューボタンを押しても操作が先に進めない
QSMでメニューボタンが反応しない場合の主な原因は、出店登録が未完了になっていることです。
出店申請中の段階では、商品登録は可能ですが、実際の販売やプロモーション機能など、一部の機能は利用できない仕様となっています。
まずは出店登録の状況を確認し、必要書類の提出や本人確認が完了しているかを確認しましょう。
6.Qoo10のQSMを使いこなせない場合の対処法
QSMは直感的な操作を目指して設計されていますが、外国のツールを日本向けに翻訳した性質上、使いづらさを感じる出店者も少なくありません。
ここでは、QSMの操作に困った場合の対処方法について解説します。
- Qoo10のスポットコンサルを利用する
- Qoo10の運用代行にショップ運営ごと任せる
(1)Qoo10のスポットコンサルを利用する
Qoo10は出店者向けにスポットコンサルティングサービスを提供しています。
経験豊富なコンサルタントが、QSMの操作方法から効果的な活用方法まで、個別に指導を行います。
スポットコンサルでは、自社の商品特性や販売戦略に合わせた具体的なアドバイスを受けることができ、QSMの効果的な活用方法を学ぶことができます。
(2)Qoo10の運用代行にショップ運営ごと任せる
QSMの操作に多くの時間を取られ、本来の商品企画や仕入れに支障が出る場合は、運用代行サービスの利用を検討しましょう。
専門の運用代行会社に委託することで、QSMの操作から日々の受注処理、在庫管理まで一括して任せることができます。
運用代行を利用することで、商品開発やマーケティングなど、本来注力すべき業務に時間を充てることが可能になります。
まとめ
QSMは、Qoo10でのショップ運営に欠かせない販売管理ツールです。
商品登録から在庫管理、売上分析、顧客対応まで、幅広い機能を備えており、効率的なショップ運営を実現できます。
初めは操作に戸惑うかもしれませんが、充実したサポート体制が整っているため、段階的に使いこなしていくことが可能です。
また、運用に不安がある場合は、スポットコンサルや運用代行サービスを利用することで、専門家のサポートを受けることができます。
QSMを効果的に活用することで、Qoo10でのビジネスを成功に導くことができるでしょう。
なお、QSMの操作方法やショップ運営でお困りの場合はLimeLight株式会社へご相談ください。
QSMの操作方法やショップの開設代行、コンサルティングまで幅広いサポートが可能です。
Qoo10での出店をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。