ECモール6社を徹底比較|各モールの特徴や出店メリットを紹介

「ECモールに出店したいけど数が多すぎる!比較検討が難しい…」
「新しい販路を開拓したい」

EC市場の規模は年々拡大しており、ECモールへの新規出店も増加傾向にあります。

しかし、「どのECモールを選べばいいか分からない」「運営方法が不安」「初期投資はどのくらい必要なのか」といった疑問を抱える方も少なくありません。

本記事では、ECモールの基礎知識から主要6社の詳細な比較や選び方のポイントまで、これからECモールに出店する方に向けて、具体的なデータと共に解説します。

最後まで読めば、自社に適したECモール選びや運用のコツについて理解できるでしょう。

1.そもそもECモールとは

ECモール(電子商取引モール)は、複数の店舗がインターネット上で商品を販売できるプラットフォームのことです。

実店舗における商店街やショッピングモールのような仕組みを、オンライン上で実現したものをECプラットフォームと呼びます。

ECモールの大きな特徴として、まず集客力の高さが挙げられます。

特にAmazonや楽天市場のような大手ECモールは数千万人規模の会員基盤を保有し、豊富な広告メニューも提供しています。

また、有名ECモールへ出店することで消費者からの信頼獲得も期待できるのもメリットの1つです。

さらに整備された決済システムにより詐欺などのリスクも最小限に抑えられるでしょう。

ECモールでは、商品管理や在庫管理、売上分析などの運営に必要なツールが標準装備されているため、効率的な店舗運営が可能となります。

クレジットカードやコンビニ決済だけでなく、後払いや各種電子マネーなど、多様な決済手段にも標準で対応しているので、消費者は自身の都合に合わせて支払方法を選択できるのが特徴です。

2.ECモールの種類は主に3つ

ECモールには、大きく分けて3つのタイプが存在します。

タイプ別の特徴やメリットについて解説します。

ECモールの3つのタイプ

  1. テナント型ECモール
  2. マーケットプレイス型ECモール
  3. 統合管理型ECモール

(1)テナント型ECモール

テナント型ECモールは、モール運営会社が提供する規格に従って出店する形式を指します。

楽天市場やYahoo!ショッピングが代表的な例といえるでしょう。

初期費用は0円から30万円程度で、月額費用も0円から5万円程度と幅広い料金体系となっています。

また、売上手数料は商品カテゴリによって3%から13%の範囲で設定されるのが一般的です。

テナント型は比較的デザインの自由度が高く、自社ショップを自由に装飾したり、画像などで差別化できるのが特徴です。

テナント型ECモールはECモール自体の集客力が強い傾向にあり、その集客力を利用して自社ショップの売上を伸ばせるのがメリットです。

(2)マーケットプレイス型ECモール

マーケットプレイス型はモール運営会社が統一したフォーマットを提供し、その中で商品を販売する形式となります。

AmazonやQoo10などは、典型的なマーケットプレイス型ECモールといえるでしょう。

商品情報の登録さえすれば比較的簡単に販売を開始でき、複雑な設定などを行う必要はありません。

初期費用は0円から5万円程度、月額費用も0円から5,000円程度(フルフィルメントサービス等を使用した場合)と、テナント型と比較しても低コストで始められます。

なお、売上手数料は商品カテゴリによって5%から15%の範囲で発生するケースが一般的です。

また、Amazonが提供するFBAのような物流サービスを活用することで、在庫管理や配送の手間を大幅に削減できるのも強みです。

商品単位での出品が可能なため、テスト販売からスタートすることもできるなど、スモールスタートでECモール出店を検討している方に向いています。

(3)統合管理型ECモール

統合管理型ECモールは複数の自社ブランドをECモール化したもので、ECモールを自社で構築する形式です。

例えば、アパレル企業のバロックジャパンリミテッドが運営する「SHEL’TER」は、複数のブランドの服を1つのECモールで購入できる統合管理型のECモールです。

アパレル企業の複数ブランド展開や、化粧品メーカーの商品ライン別展開などで採用される事例が多く見られます。

また、最近は食品メーカーによる複数ブランドの統合販売のためのECモール開発の事例も増えているようです。

ただし、複数のブランドを統合する形式のため初期構築費は300万円以上、保守運用費は月額10万円以上と、比較的高額な投資が必要となります。

費用は高額ですが完全なカスタマイズが可能で、ブランドごとの顧客管理も思い通りに行えます。

在庫の一元管理や独自のポイントプログラムの実施など、柔軟な運営が可能です。

3.日本で人気の代表的なECモール6社の比較表

日本で人気がある代表的なECモール6社について比較します。

ECモール名 流通総額 利用者数 メインターゲット 向いている商品 出店のしやすさ 初期費用 月額費用 売上手数料
Qoo10 2,305億円 2,400万人 20-30代女性 コスメ・ファッション 非常に簡単 0円 0円 6〜10%
Amazon 6.8兆円 4,700万人 20-50代男女 家電・日用品 普通 0円 0円または4,900円 8〜10%
楽天市場 5.6兆円 5,100万人 30-40代 食品・雑貨 難しい 60,000円 25,000円〜
+システム手数料+楽天ペイ利用料等
2.5〜3.5%
Yahoo!ショッピング 1.8兆円 2,300万人 40-50代 日用品・食品 簡単 0円 0円 無料

※その他手数料はあり

au Payマーケット 3,155億円 961万人 30-40代 日用品・食品 やや難しい 0円 0円 4.5〜9%
プランにより変動
ZOZOTOWN 5,399億円 1,141万人 20-30代 アパレル専門 難しい 要相談 要相談 20〜40%

(1)Qoo10

Qoo10は20代から30代の女性をメインターゲットとしたECモールです。

会員数は2,400万人を超え、特にコスメやファッション商品、日用品の販売での強みを持っています。

初期費用・月額費用ともに無料で、販売手数料も6%から10%と比較的抑えめな設定となっています。

「メガ割」と呼ばれる大規模セールを定期的に開催し、売上拡大の機会を提供するなど販売しやすいECモールと言えるでしょう。

また、ECモールの中では比較的審査が簡易で、提出する書類に問題がなく、また規約に違反した品を販売しなければ審査を通過するためハードルは低めです。

商品管理や在庫管理は専用ツール「QSM」を通じて効率的に行え、物流面では「QWMS」というフルフィルメントサービスも用意されており、運営の効率化が図れるでしょう。

Qoo10のQSMについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

2025.02.25

Qoo10のQSMって?便利な機能と操作を解説|QWSMとの違いも紹介

(2)Amazon

Amazonは世界最大のECプラットフォームとして知られています。

日本国内だけでも4,700万人以上の利用者を抱え、圧倒的な集客力を誇ります。

Prime会員向けの翌日配送サービスが充実しており、利便性を重視する消費者から強い支持を得ているECモールです。

出店者側のメリットとしては販売手数料が無料で、小口出店プランなら1点100円の手数料だけで出店可能です。

毎月の販売数が多ければ月額4,900円のプランも選べるため、月額費用を抑えたECショップ運営が可能な点も魅力となります。

また、FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用することで、在庫保管から配送までを任せることが可能です。

(3)楽天市場

楽天市場は日本最大級のECモールとして、5,100万人を超える会員数を有しています。

楽天経済圏を利用しているユーザーは日用品を楽天で揃える人も多く、日本では最も大きなECモールです。

また、楽天カード等を使用した際のポイント還元率の高さが特徴で、リピーター獲得に効果的なプラットフォームとして知られています。

楽天市場は日本で最も大きなECモールですが、出店ハードルは高めです。

まず審査は2段階用意されており、書類審査と出店直前のオープン審査の2種類を通過しなければなりません。

この審査の基準は公開されていませんが、楽天市場のプライバシーポリシーやコンプライアンスに反していないと判断される必要があります。

また、初期費用60,000円、月額費用はプランに応じて27,500円〜と、比較的高額な投資が必要となります。

さらに、楽天ペイ利用料やシステム利用料などが細かく設定されているため、月額の手数料の計算も重要です。

一方で、独自のページデザインやSEO対策が可能なため、ブランディングの自由度は高いと言えるでしょう。

商品ジャンルに制限が少なく、幅広いカテゴリでの出店が可能です。

楽天スーパーSALEなどの大規模セールイベントも定期的に開催され、売上拡大の機会も豊富です。

(4)Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは初期費用・月額費用が完全無料のECモールとして知られています。

外部リンクの挿入が可能で、自社サイトやSNSへの誘導も柔軟に行えるのが特徴です。

PayPayモールとの連携により、PayPay決済を利用する顧客層へのアプローチも可能な点も魅力です。

さらに販売手数料は無料で、Yahoo!ユーザーからの利用に限りストアポイントという販売価格に対して1〜15%ほどの手数料がかかりますが、ECモールの中でも手数料面では安い方と言われています。

また、ストアクリエイターProという独自ツールを使用することで、独自デザインの店舗作成もできるなど自由度が高いのもメリットです。

加えて、Yahoo!の検索エンジンと連携しているため、自然検索からの集客も期待できます。

(5)au Payマーケット

au Payマーケットは、auユーザーを中心とした961万人の会員基盤を持つECモールです。

au PAY決済との連携により、スマートフォンユーザーからの支持を集めています。

初期費用・月額費用は無料で、売上手数料は5%から10%の範囲で設定されています。

独自の商品管理システムが整備されており、在庫の一元管理や受注処理を効率的に進められる点もメリットです。

また、auの会員基盤を活用した販促施策も用意されており、独自の集客が可能となっています。

(6)ZOZOTOWN

ZOZOTOWNは、アパレル専門のECモールとして1,141万人の会員数を誇ります。

20代から30代のファッション感度の高い層からの支持が特に強い特徴があります。

取り扱いブランドや商品の品質管理も徹底されており、ユーザーからの信頼も厚いECモールです。

ただし、それだけに出店審査はかなり厳格なうえ、出店手数料は最低でも200万円かかるともいわれており、出店ハードル自体はかなり高めの設定です。

さらに、売上手数料は20〜40%と他のECモールと比べてかなり高くなっているため、ある程度の売上が見込めるショップ以外の出店は厳しいでしょう。

ただし、ZOZOTOWNは知名度の高いファッションECモールであること、またユーザーがZOZOTOWN内で自分のコーデを撮影して共有して商品を購入できる動線が引かれているなど、CV率を高める仕組みが導入されています。

また配送システムも整備されており、返品・交換への対応もスムーズに行えるようになっています。

4.ECモールへの出店数が増加している理由

実店舗の場合、家賃や光熱費、人件費など、固定費の負担が大きくなります。

その欠点を補えるのがECモールへの出店が増加している理由でしょう。

ECモールへの出店数が増加している理由

  1. 実店舗よりも運用コストが低い
  2. 場所を選ばず購入してもらえる可能性がある
  3. 実店舗よりも購入されやすい傾向がある
  4. ECモールのブランド力を活用した集客ができる
  5. コンサルや運用代行を利用してリソースを削減できる

(1)実店舗よりも運用コストが低い

実店舗の場合、家賃や光熱費、人件費など、固定費の負担が大きくなります。

一方、ECモールでは初期費用や月額費用が無料のプラットフォームも多く、特にQoo10は完全無料で始められます。

在庫管理や受注処理もシステム化されているため、少人数での運営が可能な点も魅力です。

さらに、ECモール独自の商品管理ツールを活用することで効率的に在庫管理を行うこともでき、スムーズに店舗を運営することが可能です。

(2)場所を選ばず購入してもらえる可能性がある

実店舗は商圏が限られていますが、ECモールは全国の消費者にアプローチできます。

特にQoo10は2,400万人の会員基盤を持ち、20-30代女性を中心に幅広い顧客層へのリーチが可能です。

さらに、ebayを運営する企業が管理元になっているため海外ECを検討している人にもおすすめのECモールと言えます。

海外展開の可能性も広がり、将来的な事業拡大の選択肢も増えるのがメリットです。

(3)実店舗よりも購入されやすい傾向がある

ECモールでは、商品検索から購入までがスムーズに完結することから、実店舗よりも購入の動線が簡単です。

インターネットを使えば価格比較も容易なため、購入の意思決定がしやすい環境が整っていることも強みでしょう。

また、レビュー機能により他の購入者の評価を確認できるため、購入の意思決定の速度を早められるのも魅力です。

実店舗へ出かけるための手間がなく、インターネットで簡単に購入ができるという利便性から、商品が売れやすい点はメリットと言えます。

(4)ECモールのブランド力を使った集客ができる

ECモールへの出店のメリットは、大手ECモールの知名度や信頼性を活用し、新規顧客の獲得が可能なことです。

Amazonや楽天市場、Qoo10などは既に知名度があり利用者も多いため、ユーザーが安心して買い物ができる環境です。

また、何か欲しいものがあった際にECモールのアプリを開き、そこから検索を実施するユーザーも多いため、自社ショップへユーザーが集まる可能性が高くなります。

さらに、Qoo10が実施するメガ割などのセールのようなイベントを利用したり、ECモールが利用する広告を活用すれば、さらに集客を促進できます。

(5)コンサルや運用代行を利用してリソースを削減できる

ECモールへの出店は実店舗よりもコストが安く、またリソースを削減できる可能性があります。

さらに、ECコンサルタントや運用代行サービスを活用すればノウハウ、リソースがなくても運用できるというメリットがあります。

実店舗の場合はコンサルは導入できても、作業まで全て誰かに任せるというのは難しいでしょう。

しかし、ECモールであればショップの開設から運用までを任せられる運用代行会社が存在しているので、自社のコア業務に影響を出さずにショップ運用が可能です。

初期設定から日々の運営まで、必要な部分だけを外部に委託することで、コストを抑えながら効果的な運営ができるでしょう。

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5.ECモールへ出店するデメリット

ECモールへの出店には様々なメリットがありますが、同時に以下のようなデメリットも存在する点も覚えておきましょう。

ECモールへ出店するデメリット

  1. ECモールの規約を守る必要がある
  2. リピーターを作りにくい
  3. ライバル店舗が多いため差別化が必須である

(1)ECモールの規約を守る必要がある

ECモールでは、各プラットフォームが定める規約や運営ルールの遵守が求められます。

商品の登録方法や配送ルール、返品対応など、細かな規定が設けられています。

万が一これらの規約に違反するとショップのアカウントが閉鎖され、売上金没収というような結果になりかねません。

特に楽天市場は規約にかなり厳しい傾向があるので、運用するスタッフにはルール等を共有し、遵守を徹底するように教育する手間も生じます。

プラットフォームを借りている以上、その運営元が定めたルールを遵守しなければならないのは、やや窮屈に感じるかもしれません。

(2)リピーターを作りにくい

ECモールでは、顧客との直接的なコミュニケーションが取りづらい傾向にあります。

ユーザーは商品購入時に商品名で検索し、出てきた結果の中から最も安い、または利便性の高いショップを選んでいるだけにすぎません。

そのため、ショップ名を記憶してもらえることはあまりなく、ショップへのリピーターが作りにくい点は問題です。

例えばQoo10で買い物をしたユーザーが「〇〇ショップで買った」ではなく「Qoo10で買った」と認識しているようなイメージです。

この問題を解決するには、ECモールからユーザーに発送できる買い物後のクーポン、お礼メールを活用しましょう。

例えばQoo10ではショップクーポンの発行、ポイント付与が可能となっており、商品レビューを通じた顧客とのコミュニケーションも活発です。

このようにECモールに付帯されている機能を最大限活用して、リピーターを作る工夫をしましょう。

(3)ライバル店舗が多いため差別化が必須である

ECモールには同じカテゴリーの商品を扱う店舗が多く、価格競争に巻き込まれやすいのがデメリットです。

ユーザーは商品の特徴で検索を実施後に、表示された結果の中から商品説明と価格に納得がいったものを購入します。

そのため、商品の特徴や独自性を分かりやすく伝える工夫をしてユーザーに選ばれる工夫が欠かせません。

例えばQoo10では、商品ページのカスタマイズ機能を活用することで、独自の売り方が可能となっています。

さらにプロモーション機能を使用することで、競合店舗との差別化も図れるでしょう。

6.自社に適したECモールの選び方

「結局、我が社に合っているECモールはどこだろう」と感じた方もいるでしょう。

最適なECモールを選ぶために、以下の観点から出店先を検討してください。

自社に適したECモールの選び方

  1. 商品の価格帯
  2. 利用者層
  3. 売りたい商材のジャンル
  4. 運用に必要な費用
  5. 競合の強さ
  6. 集客力の強さ
  7. 広告や運用ツールの使いやすさ

(1)商品の価格帯

商品の価格帯は、ECモール選びの重要な判断基準になります。

高額商品の場合はAmazonや楽天市場など、信頼性が高くユーザー層が厚いECモールが適しています。

一方、3,000円台など比較的安価で若者がターゲットの商品であれば、Qoo10がおすすめです。

「Qoo10なら安く買える」というイメージがあるため、3,000円台以下の商品を求めるユーザーが多く集まっているからです。

自社で販売したい商品の価格帯に合わせてECモールを選び、高級ラインは楽天市場で、比較的安価な商品はQoo10でなど使い分けるのも良いでしょう。

(2)利用者層

各ECモールには、特徴的な利用者層が存在するため、自社商品のターゲットとの一致度を見て決めるのも良いでしょう。

Amazonは幅広い年齢層、楽天市場は30-40代がメインユーザーとなっています。

Qoo10は20-30代女性が中心で、特にコスメやファッションに関心の高いユーザーが多く集まっています。

またZOZOTOWNは20〜30代のオシャレに関心のある男女、au PAYマーケットはauユーザーが多いなど、それぞれの利用者層を分析してみましょう。

そのうえで自社の客層とマッチしたECモールを選べば、より早く売上を伸ばせるはずです。

(3)売りたい商材のジャンル

各ECモールには得意とする商品ジャンルがあります。

Amazonは家電製品や日用品、ZOZOTOWNはアパレル専門というように特色が分かれています。

Qoo10は特にコスメ、ファッション、美容関連商品との相性が抜群です。

また韓国コスメなどのトレンド商品も人気が高く、アーリーアダプターが多く集まるため、トレンド商品を売るのにも最適です。

自社がEC事業で何を販売したいかを軸にして、その商品が売れやすいECモールを選びましょう。

(4)運用に必要な費用

各ECモールで必要となる費用は大きく異なります。

楽天市場では初期費用60,000円、月額費用25,000円が必要となります。

一方Qoo10やYahoo!ショップは初期費用、月額費用ともに無料で始められるなど、コスト面の負担は低いです。

自社でEC出店にどの程度の予算を割けるかを考えて、ECモールを選ぶと良いでしょう。

(5)競合の強さ

ECモールによって、カテゴリーごとの競合状況は大きく異なります。

Amazonや楽天市場では、多くのカテゴリーで競争が激化しており、出店数も多いためライバルはかなり強い状況です。

Qoo10は比較的新しいプラットフォームのため、競合が少ないカテゴリーも残されているため、ブルーオーシャンになっているジャンルも存在します。

Yahoo!ショップも競合は強いものの、出店数自体はAmazonや楽天市場ほどではないので、まだ参入の余地があるといえるでしょう。

自社の知名度がそれなりに高く指名検索が狙える場合は大手を、そうでない場合はQoo10等の競合性がやや低いECモールを選ぶと良いでしょう。

(6)集客力の強さ

各ECモールの集客力は、会員数や広告メニューの充実度で判断できます。

Amazonや楽天市場はすでに多くのユーザーがおり、集客力はかなり高いです。

Qoo10は2,400万人の会員基盤を持ち、20-30代女性を中心に強い集客力を誇っています。

メガ割などの大規模セールも定期的に開催され、効果的なプロモーションが可能です。

SNSとの連携も充実しており、口コミによる拡散効果も高いと言えるでしょう。

(7)広告や運用ツールの使いやすさ

ECモールの選択では、運営効率も重要な判断材料となります。

Amazonは出店者向けのツール自体はありますが、UIがやや使いにくく慣れないと操作が難しいという声もあります。

楽天市場は国産のツールを利用できるためツールの操作性については良いのですが、広告出稿の際にターゲティングができないため、購買率につながりにくい点がデメリットです。

一方でQoo10では、商品管理ツール「QSM」が無料で提供されており、1つのツールで商品管理も広告管理もできて便利です。

また、広告も100円から出稿できる安価なものが多く、出稿についてのマニュアルも提供されているため操作性は良いといえるでしょう。

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まとめ

ECモールへの出店は、実店舗と比べて低コストで始められる販路拡大の手段となっています。

各モールにはそれぞれの特色やメリット、デメリットがあるため、よく比較検討してからECモールを決めてください。

商品の価格帯が比較的安く、若年層をターゲットとしているなら、Qoo10がおすすめです。

初期費用・月額費用が無料で、販売手数料も6%から10%と比較的リーズナブルな設定となっています。

しかし、初期投資を抑えながらECビジネスを始めたい方や、既存のEC事業の販路拡大を考えている方にとって、Qoo10は魅力的な選択肢と言えるでしょう。

Qoo10の出店や運用に不安がある方は、Qoo10に特化したコンサル会社を入れるのもおすすめです。

Limelight株式会社は、Qoo10の出店から運用まで全領域のノウハウを熟知したメンバーで運営するEC運用代行会社です。

Limelight株式会社の主なサービス

  • 出店代行
  • 運用代行・コンサルティング
  • 広告運用代行

以上のほかに、競合調査や問い合わせ対応、運用状況の分析や改善提案など、幅広い分野での支援が可能です。

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