ECコンサルとは?依頼できる業務範囲やおすすめコンサルも紹介

「ECコンサルティングってどんなサービス?成果は出るの?」
「ECコンサルティングを入れたいけど、どの企業を選べば良いかわからない」

EC事業の展開を考えている企業は非常に多いですが、ネットショップ運営は複雑かつ業務量が多く、リソースが不足しているという声をよく耳にします。

そこで役に立つのがECコンサルティングですが、成果は出るのか、どのようなサービスかなど不明点が多く、踏み出せない人も多いでしょう。

この記事では、ECコンサルティングの基本や業務内容、ECモールごとのコンサルの特徴やおすすめのECコンサル企業の紹介をします。

最後まで読めばECコンサルティングとは何かが理解でき、自社に必要なサービスを提供している企業に出会えるでしょう。

1. ECコンサルティングの基本

ECサイトの運営には専門的な知識とノウハウが求められます。

そのため、多くの企業がECコンサルティングを活用したビジネス展開を行っています。

まずは、ECコンサルティングがどのようなものか基本的な知識を身につけましょう。

ECコンサルティングの基本

  1.  ECコンサルティングとは
  2. なぜECコンサルが必要とされているのか
  3. ECコンサルを活用するメリットとは
  4. 運用代行との違い

(1)ECコンサルティングとは

ECコンサルティングは、オンラインでの商品販売を成功に導くための専門的なアドバイスやサポートを提供するサービスです。

コンサルタントはまず、クライアントの業界や市場を綿密に分析し、その結果をもとに最適な戦略を立案・提案することが主な役割となります。

さらに、サイトの構築から運営に至るまで、EC事業に関する包括的な支援を実施します。

具体的には、商品構成の見直しや価格戦略の立案、効果的なプロモーション施策を提案するのが主な業務です。

(2)なぜECコンサルが必要とされているのか

ECコンサルの需要は年々拡大しています。

なぜなら参入企業も増加の一途を辿っており、ECサイトの運営には専門的なスキルと経験が必要とされるためです。

特に、プラットフォームごとの特性やアルゴリズムの理解、効果的なマーケティング手法の習得には時間がかかります。

そのため即効性を求める企業はEC事業を始めたあとはECコンサルティングを利用し、ノウハウを蓄積しながら内製の準備を進めます。

(3)ECコンサルを活用するメリットとは

ECコンサルを活用することで、複数のメリットが得られます。

第一のメリットが、専門家の知見を活かした効率的な事業展開が可能になることです。

また、最新のトレンドや市場動向を踏まえた戦略立案が可能な点もメリットとなります。

ECコンサルは業務上、EC業界の情報が入って来やすく最新の情報を掴みやすいためです。

さらに、自社では気づきにくい課題の発見や、具体的な改善施策の提案も期待できます。

これらの結果として、売上の向上やコスト削減、業務効率の改善といった成果を実現可能です。

(4)運用代行との違い

EC運用代行との違いについても簡単に触れておきます。

まず運用代行とは、ECサイトの運用全般を請負、代行してくれる業者のことです。

サイトの出店申請から商品登録などの作業はもちろん、実際の発送作業や顧客対応などについても委託できます。

自社で手を動かす作業まで代行してくれるので、ECサイト運営にかける手間をほとんど省略できるのがメリットです。

一方でコンサルタントは市場分析やKPI設計、施策の優先順位づけなどを実施する役割であり、売上や利益の伸び率が評価の対象となります。

簡単にまとめると運用代行は「実際に手を動かしてくれる外部のスタッフ」であり、ECコンサルとは別の立ち位置にいる点に注意しましょう。

Qoo10運用において運用代行も検討したい方は、こちらの記事をご覧ください。

2024.11.29

Qoo10の運用代行活用でもっと効率的にショップ運営!おすすめ運用代行会社16社

2.EC市場の最新データと参入ラッシュの現状

ECコンサルが必要とされている背景には、EC市場の拡大と参入ラッシュがあります。

EC市場の最新データと参入ラッシュの現状

  1. EC市場は拡大中
  2. 参入者の急増で競争率が拡大しているものの企業は人手不足の現状

(1)EC市場は拡大中

経済産業省が公表した「令和5年度 電子商取引に関する市場調査」によると、国内BtoC-EC市場規模は 24.8兆円(前年比+9.2%)に達し、EC化率も 9.38% まで上昇しました。

物販・サービス・デジタルの全分野で横並びに伸長しており、特にコロナ後に反発したサービス系が市場押し上げの牽引役になっています。

ネット購入の利便性が生活インフラとして定着したことで、中長期的にも二桁成長が続くとの見方が優勢です。

ここまでの情報をまとめると、今はまさにEC業界にとって追い風が吹いている状況ということです。

(2)参入者の急増で競争率が拡大しているものの企業は人手不足の現状

市場拡大に伴い、新規参入のラッシュが続いています。楽天市場やAmazonだけでなく、Qoo10やShopifyなどへの出店件数も右肩上がりです。

しかし、同業他社と価格・広告枠・SEO順位を争う競争環境は年々厳しさを増しています。

一方で、デジタルマーケティングやデータ分析など専門スキルを持つ人材の供給が追いつかず、2030年には小売分野だけで40万人超の人手不足に陥るとの試算も発表されています。

こうした「市場は伸びるのに人が足りない」というギャップが、ECコンサルティング需要を押し上げる最大の背景です。

コンサルを活用して最新ノウハウと人的リソースを外部調達しなければ、せっかく追い風が吹いているのに、チャンスをモノにできないリスクがあります。

3. ECコンサルができること

ECコンサルタントの支援範囲は、EC事業の立ち上げから運営まで多岐にわたります。

各企業のニーズや課題に応じて、最適なソリューションを提案することが可能です。

ECコンサルができること

  1.  EC戦略の立案と市場分析
  2. 出店プラットフォームの選定
  3. 販売促進施策の提案と実行
  4. 運用体制の構築支援

(1)EC戦略の立案と市場分析

EC市場での成功には、緻密な戦略立案と市場分析が不可欠です。

ECコンサルタントはまず、クライアントの商品特性や強み、市場環境を詳細に分析し、その結果から競合との差別化ポイントや、ターゲット顧客層を明確に設定します。

さらに、中長期的な成長戦略や収益計画まで、包括的な戦略を策定してEC事業を成功させる方法を探っていきます。

例えば、高価格帯商品を扱うブランドのEC事業を始める場合は、市場環境やペルソナ設定から、同価格帯商品のリサーチなどを実施。

設定したペルソナの購買経路に合わせて、Webマーケティング等を駆使して、販促活動を行います。

(2)出店プラットフォームの選定

各ECプラットフォームには、独自の特徴やユーザー層が存在します。

例えば、楽天市場は幅広い年齢層に支持される一方、Qoo10は20〜30代女性がメインユーザーとなっています。

ECコンサルタントは、このような商品特性とプラットフォームの相性を分析し、最適な出店先を提案するのが仕事です。

例えば「高価格帯の商品であればQoo10よりも楽天市場がおすすめですが、反対に低価格のコスメ類などはQoo10と相性が良い」というような提案が可能です。

また、複数モールへの出店を検討する際は、各モールの特性を活かした展開方法も助言します。

(3)販売促進施策の提案と実行

効果的な販売促進には、各プラットフォームの特性を理解した施策が必要です。

ECコンサルタントは、広告運用やSEO対策、メルマガ配信など、様々な集客ノウハウを知っており、過去の知見から方針を提案します。

また、ECプラットフォームごとのセール時期に合わせたプロモーション戦略や、リピーター獲得のための顧客育成施策なども提案・実行します。

こうした施策を通じて、持続的な売上向上を実現していくのです。

(4)運用体制の構築支援

EC事業の成長には、効率的な運用体制の構築が重要となります。

ECコンサルタントは、在庫管理から受注処理、顧客対応まで、必要な業務フローを設計し、さらに作業の効率化やシステム化、人員配置についても具体的な提案を行います。

例えば、自社でどの程度の人員を各業務へ割り振るべきか、お客様サポートに必要な人員配置などの提案も可能です。

そのためEC事業の立ち上げ段階からコンサルを依頼すれば、最初から効率の良い運用体制で業務を始められます。

4.ECモールごとのコンサルタントの特徴

各ECモールには独自の特性があり、それに応じたコンサルティングスキルが必要となります。

成功のためには、各モールの特徴を熟知したコンサルタントの選定が重要です。

ECモールごとのコンサルタントの特徴

  1. 楽天市場のECコンサル
  2. AmazonのECコンサル
  3. Qoo10のECコンサル

(1)楽天市場のECコンサル

楽天市場のコンサルタントには、SEOとSEMの両面における専門的な知識とノウハウが求められます。

まず、楽天市場での集客は検索エンジン経由が大きな割合を占めているため、商品ページのコンテンツ最適化や効果的なキーワード戦略の立案が重要となります。

また、楽天市場独自のポイントプログラムを活用した販促施策や、SPU対策の提案能力も必要不可欠です。

特にSPUは購入者のポイント付与率に大きく影響するため、戦略的な活用方法の指南が求められるでしょう。

さらに、定期的なセールイベントに合わせた販促計画の立案や、R-Karteを活用した顧客分析なども重要な支援領域となっています。

(2)AmazonのECコンサル

Amazonのコンサルタントには、プラットフォーム特有のアルゴリズムへの深い理解と対応力が求められます。

特に、Buy Box(購入ボックス)の獲得戦略やA9アルゴリズムへの対応など、専門的な知識が不可欠です。

また、広告運用においては、スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告など、各種広告商品の特性を理解し、費用対効果の高い運用戦略を提案する能力も重要です。

さらに、FBAの活用方法や在庫管理の最適化、クリエイティブの制作支援など、複雑な要素を総合的に管理する能力も必要となります。

加えて、商品登録時のコンテンツ最適化やレビュー管理、カスタマーサポートなど、多岐にわたる運営サポートも提供できることが求められます。

(3)Qoo10のECコンサル

Qoo10のコンサルタントには、20〜30代女性をメインターゲットとしたマーケティングの専門知識が重要です。

特に、メガ割などの大規模セールを活用した販促戦略の立案や、韓国トレンドを意識した商品展開の提案が重要な役割となります。

また、Qoo10独自の広告システムやクーポン施策を効果的に活用する知識も必須です。

さらに、共同購入の仕組みを活用した集客施策や、モバイルユーザーを意識した商品ページの最適化なども、重要なコンサルティング領域となっています。

加えて、海外商品の取り扱いに関する知識や、競合分析に基づく価格戦略の立案なども、成功のための重要な要素です。

Qoo10について詳しく知りたい方は、Qoo10の概要を解説した記事も併せてご覧ください。

2024.11.29

Qoo10とはどんなECモール?出店者にとってのメリットや運用上の注意点

5.ECコンサルの費用と選び方

ECコンサルを活用する際は、費用対効果と選定基準を明確にすることが重要です。

なぜなら適切なコンサルタントの選定が、プロジェクトの成功を大きく左右するからです。

ここでは、ECコンサルの費用と選び方について解説します。

ECコンサルの費用と選び方

  1. 一般的な料金体系と費用相場
  2. サービス内容の比較ポイント
  3. 信頼できるコンサル会社の見極め方

(1)一般的な料金体系と費用相場

契約タイプ 月額目安 メリット デメリット
固定報酬 15〜50万円 予算管理しやすい 売上が伸びても費用は固定=モチベ差
成果報酬 売上の3〜10% 低リスクでスタート 手数料が膨らむと粗利圧迫
ハイブリッド 固定+売上◯% 両者のバランス 契約内容が複雑

ECコンサルの一般的な料金体系は、おおまかに3つのタイプに分類されます。

固定報酬制の場合は月額15〜50万円程度で、予算管理がしやすく費用が固定なので、企業にとっては安心して利用できるのが特徴です。

一方で、コンサル側としては成果を達成してもしなくても報酬が同じことから、モチベーションの面では上がりにくくなっています。

成果報酬は売上の3〜10%を支払うモデルで、初期コストを抑えてスタートできるのが魅力です。

売上ゼロなら報酬もゼロに近い──という“低リスク設計”ゆえ、テスト出店や新規モール参入の段階で人気があります。

ただし売上が大きく伸びた際は手数料が膨らみ、想定以上に粗利を圧迫するケースもあるため、あらかじめ「上限◯%」などキャップ設定を交渉しておくと安心です。

ハイブリッド型は「固定費+売上◯%」を組み合わせる方式で、固定報酬の安定感と成果報酬のモチベーションを両立できるのが特徴です。

ただし契約内容が複雑化しやすく、費用シミュレーションの前提や成果指標(KPI)を双方で明文化しないと、後々トラブルになるリスクがあります。

導入時は、固定部分と歩合部分の内訳や算出タイミングを細部まで確認し、ケーススタディを用いた試算シートで負担感のバランスを見極めましょう。

(2)サービス内容の比較ポイント

コンサル会社を比較する際は、「支援範囲」「専門領域」「運用レベル」の3軸で切り分けると判断ミスを防げます。

比較ポイント

支援範囲

  • 戦略立案だけか、広告運用・ページ改善・CRMまでフルカバーか
  • 自走支援(内製化サポート)と運用代行、どちらを主軸にしているか

専門領域

  • モール特化(楽天/Amazon/Qoo10など)か、自社EC特化か
  • 商品カテゴリ別の知見(コスメ・食品・家電など)

運用レベル/使用ツール

  • GA4・BI・ChatGPTなどデータ基盤をどこまで活用しているか
  • 広告最適化ツール、在庫連携システムなどの導入実績

上記をサービス資料やヒアリングでチェックし、「どこまで一気通貫で任せられるか」と「自社の弱点を補えるノウハウを持っているか」を照らし合わせれば、候補は自然と絞り込めます。

(3)信頼できるコンサル会社の見極め方

信頼できるコンサル会社を選定するためには、いくつかの重要な確認ポイントがあります。

まず、過去の支援実績と具体的な成功事例を詳しく確認することが大切です。

コンサルから提示される成功事例は数値のみを謳ったものが多いので、その際は「どのような施策を実施したのか、またその業界や価格帯はどの程度か」についてなども詳しく掘り下げましょう。

次に、担当コンサルタントの経験年数や専門知識、保有する資格なども重要な判断材料となります。

さらに、初回相談時の対応や提案内容の具体性を見ることで、その会社の専門性や信頼性の判断が可能です。

6.失敗しないECコンサル活用法

ECコンサルを効果的に活用するためには、適切な準備と進め方が重要となります。

成果を最大化するためのポイントを理解し、計画的に進めることで、投資対効果を高めることができます。

失敗しないECコンサル活用法

  1. 利用前に準備しておくべきこと
  2. 効果的な相談の進め方
  3. 成果を出すためのポイント

(1)利用前に準備しておくべきこと

ECコンサルを活用する前に、自社の現状と課題を明確に整理する必要があります。

具体的には、過去の売上データや顧客分析、競合情報などの基礎資料を準備して自社の課題を洗い出しましょう。

また、短期的な目標と中長期的なビジョンを社内で共有し、明確なゴールを設定することが重要です。

このような準備により、コンサルタントとの初回相談からより具体的な議論が可能となります。

#1:初回相談を有効活用するポイント

多くのコンサル会社は初回無料相談を用意していますが、質問が漠然としていると「結局よく分からないまま終了」というケースも少なくありません。

そこで相談前に①現状の数字(月商・粗利率・広告費・新規/リピート比率など)を一覧表にまとめ、②抱えている課題を3つに絞る(例:広告費が膨らむ、在庫が滞留、レビューが伸びない)、③理想のゴールと予算感(例:半年で月商+30%、広告比率15%以内)を文章化しておきましょう。

この三点セットを共有すると、担当者はその場で具体策を提示しやすくなり、提案の精度も判断スピードも格段に向上します。

さらに、「無料相談のあと1週間以内に簡易ロードマップを送ってほしい」と要望しておけば、各社の熱量や対応力を比較する材料にもなります。

無料相談は見積もりを取る場ではなく、提案力と相性を事前テストする面接と位置づけることで、ミスマッチのないパートナー選定に繋げましょう。

(2)効果的な相談の進め方

コンサルティングを効果的に進めるためには、オープンなコミュニケーションが不可欠です。

まず、現状の課題や懸念事項を包み隠さず共有することで、より的確な解決策を得ることができます。

全く商品が売れていないなど、言いたくないような事情でも隠さず伝えた方が、ECコンサルも今後の施策を立てやすくなります。

また、定期的なミーティングでは、進捗状況の確認と共に、新たな課題や市場変化への対応も協議します。

このような双方向のコミュニケーションにより、より実効性の高い支援を受けることが可能となるのです。

(3)成果を出すためのポイント

ECコンサルから最大の成果を引き出すためには、実行力が鍵となります。

提案された施策は、スピーディーに実行に移し、結果を測定・分析することが重要です。

また、PDCAサイクルを回しながら、必要に応じて軌道修正を行うことで、より効果的な施策へと発展させていきます。

さらに、社内チームの育成も並行して進めることでコンサル会社に依存せず、EC事業運営の内製を目指せます。

7.ECコンサル導入前に決めておくべき3つのKPI

ECコンサルを導入する前に、3つのKPIを設置しておきましょう。

ECコンサル導入前に決めておくべき3つのKPI

  1. 粗利率
  2. 新規/リピート比率
  3. 広告ROI(ROAS)の許容上限

(1)粗利率

Qoo10コンサル前に自社で決めておくべきKPIは粗利率です。

粗利率とは売上高に対しての粗利益の割合を示す指標で、売上高から売上原価を差し引いた金額をもとにして計算します。

この粗利率の割合を決めておくことで、利益が出る数字の最低ラインを把握することができます。

仮に広告や値引きを増やしたとしても、粗利益を把握しておけば赤字にはなりません。

この数字を自社でも把握しておけば、仮にECコンサルが値引きなどを提案してきた際にも最低ラインを共有して、ある程度の自由な裁量を与えるなどの判断がつきやすくなります。

(2)新規/リピート比率

Qoo10運営で次に決めておきたい指標は、新しいお客さまとリピーターが売上に占める割合です。

「新規7:リピート3」など目標比率を先に定めておくと、広告やクーポンをどこに集中させるか判断しやすくなります。

たとえば『出店から半年は新規獲得を重視し、その後は「5:5」を目指す』と段階的にシフトすれば、宣伝費を無駄にせず成長を継続できます。

この比率をコンサルと共有しておけば、施策が偏りすぎて利益が減るリスクを抑えることが可能です。

(3)広告ROI(ROAS)の許容上限

最後に設定しておきたいのが、広告に使ったお金を何倍にして回収するかという基準です。

たとえば「1円の広告費で4円売り上げる(ROAS400%以上)」と決めておけば、反応の悪い広告を早めに止められます。

この下限ラインを伝えておくことで、コンサルが入札額やクリエイティブを自由に調整しても、無駄なコストが膨らむ心配がありません。

結果として、予算を守りながら売上を最大化するためのバランスがとりやすくなります。

8.ECコンサル活用の成功事例

実際のECコンサル活用事例を見ることで、その効果と可能性をより具体的に理解できます。

様々な業態での成功パターンを学ぶことで、自社での活用方法のヒントを得ることができるでしょう。

ECコンサル活用の成功事例

  1. 新規参入での活用事例
  2. 売上改善での活用事例
  3. 複数モール展開での活用事例

(1)新規参入での活用事例

福岡県にある通販企業が立ち上げた美容ブランドも、EC参入時にコンサルを利用しています。

選択したECコンサルは、ECで販売する商品の開発から販売までを幅広く手掛けるサービスを提供しています。

商品のブランディングや開発、コンセプトの策定からコンサルが関わり、商品ローンチ後はSNS運用、ブランドLPの作成などを実施し、安定した売上を上げられるようになったそうです。

(2)売上改善での活用事例

とある美容コスメメーカーは、Qoo10でのショップ展開時にECコンサルを導入しました。

それまで他のモールでの販売はあったものの、転売が多く自社以外の窓口から7,000万円以上も売上が流出していたそうです。

ECコンサルはこの部分に目をつけ転売対策を強化し、Qoo10を含めた自社公式ショップへ販売窓口を一本化。

さらにQoo10での広告運用なども実施したことで、売上が4億円以上も上がりました。

(3)複数モール展開での活用事例

とある美容コスメメーカーは、ECモールへの出店はしていたものの、自社と親和性が高いQoo10へはまだ出店していない状態でした。

主要なモールへの出店を優先していたためQoo10運用の知識がなく、出店を躊躇っていたためです。

そこでECコンサルの導入を決意し、Qoo10を専門的に扱うコンサルタントの中で、出店代行から運用まで包括的なサービスを提供している企業を選びました。

ECコンサルは既存のECモールの販売データを分析し、カテゴリやKWなどを調査したうえで、アクセス向上施策を実施。

さらに、メガ割の開催に合わせたインフルエンサーマーケティングや、広告運用を併用したことで初参加のメガ割で1,500万円の売上を達成しました。

また、メガ割で獲得した新規顧客をリピーターとするための施策も実施し、クーポンの発行やメールマガジンの配信により、継続的に安定した売上を出すことに成功しています。

9.初心者におすすめのECコンサル会社4選

EC事業の成功には、信頼できるコンサルティング会社の選定が重要な要素となります。

ここでは、実績と評価の高い4社を紹介し、それぞれの特徴と強みを解説していきます。

初心者におすすめのECコンサル会社4選

  1. LimeLight株式会社
  2. 株式会社これから
  3. ジャグー株式会社
  4. ECマーケティング株式会社
  5. コマースメディア株式会社
  6. アルゴノーツ株式会社
  7. 株式会社これから

(1)LimeLight株式会社

LimeLight株式会社は、Qoo10に特化した専門的なコンサルティングサービスを提供しています。

同社の最大の特徴は、Qoo10の出店から運用、プロモーション戦略まで全領域をカバーする豊富なノウハウです。

また、クライアントの商品特性や目標に応じたカスタマイズされた支援プランを提案することができます。

Qoo10内の受賞実績も多数ある企業で、Qoo10に特化したコンサルをお探しの方におすすめの企業です。

(2)株式会社これから

株式会社これからは、ECサイトの制作支援に特化したECコンサル企業です。

自社、ECプラットフォームでのネットショップ制作はもちろん、AI解析や販売プランの策定、改善など幅広く担当しています。

さらに、ネットショップ集客も得意としており、自社ECサイトを持つ方専用の広告運用プランも提供しています。

自社ECサイトを持ちたいと考えている企業、ECプラットフォームに精通したコンサルを入れたい方は、ぜひ利用してみてください。

(3)ジャグー株式会社

ジャグー株式会社は、楽天SOYやYahooベストストアなどの受賞歴を持つECコンサル会社です。

楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazon、その他モールの支援のほか、自社ECサイトの立ち上げにも対応しています。

EC販売事業に精通したプロによるコンサルティングで、利益拡大と実行支援を行い、将来的な内製化のサポートも可能です。

また、モールでの広告のみの運用支援などスポット依頼も可能で、予算を抑えてECコンサルを入れたい企業におすすめです。

(4)ECマーケティング株式会社

ECマーケティング株式会社は、複数モールでの展開を得意とする総合的なコンサルティング会社です。

これまで支援したコンサルティング実績は500社以上で、集客から接客、Web制作まで幅広いサポート範囲のサービスを提供しています。

各モールの特性を活かした最適な出店戦略の立案から、効率的な運営体制の構築までをサポートしています。

また、独自の分析ツールを用いた市場調査や競合分析により、データに基づいた戦略提案が可能です。

(5)コマースメディア株式会社

コマースメディア株式会社は、ECサイト運営のフルサポートが可能なECコンサル企業です。

戦略の策定から運用、改善はもちろん物流フェーズについても相談ができるなど、総合的なECの課題解決が可能です。

倉庫や配送、顧客対応のフローなどの考案も可能と、サービスの幅がかなり広く頼れるECコンサルといえるでしょう。

もちろん、広告運用のみ、ECサイトの制作のみのスポット依頼も可能なので、費用や予算に合わせて検討するのがおすすめです。

(6)アルゴノーツ株式会社

アルゴノーツ株式会社は、Yahoo!ショッピング、楽天など日本のECに特化したECコンサルティングを提供しています。

Yahoo!ショッピングの運用改善に特に強みを持っており、検索順位の改善や売り上げアップの実績が豊富です。

新規出店サポートから売上アップの店舗運営改善、ストア運営の自動化、Webサイトの制作まで幅広い支援を提供しています。

Qoo10以外にYahoo!ショッピングも運営したいなどの要望にも対応できるので、複数店舗を運営したい方は是非相談してみましょう。

(7)株式会社これから

株式会社これからは、ネットショップの売上UP支援ツールを開発した実績のあるECコンサル会社です。

自動集客ツールでの運用支援はもちろん、ネットショップの制作や広告運用支援、コンサルティングなどを幅広く請け負っています。

また、AIを使ったECサイトの解析により販売プランの提案など、最新技術を駆使したデータドリブンの提案も可能です。

さらにネットショップ集客、広告運用などのスポット対応も依頼できます。

Qoo10に特化したコンサルをお探しの方は、こちらの記事もご覧ください。

2025.02.25

Qoo10コンサルとは?依頼メリットや費用相場・おすすめ13社も紹介

まとめ

ECコンサルティングは、オンライン販売の成功に不可欠なサービスとして注目を集めています。

専門家の支援を受けることで、市場分析から戦略立案、運営体制の構築まで、効率的に事業を展開できます。

特に、各ECモールの特性を理解したコンサルタントを選定することで、より効果的な支援を受けることが可能です。

成功のためには、自社の課題を明確にし、適切なパートナーを選ぶことが重要です。

Limelight株式会社は、Qoo10の出店から運用まで全領域のノウハウを熟知したメンバーで運営するEC運用代行会社です。

Limelight株式会社の主なサービス

  • 出店代行
  • 運用代行・コンサルティング
  • 広告運用代行

以上のほかに、競合調査や問い合わせ対応、運用状況の分析や改善提案など、幅広い分野での支援が可能です。

Qoo10出店を検討している方はぜひLimelight株式会社までお問い合わせください。

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