Qoo10の一括登録フォームとは?QSMでの登録方法やエラー発生時の対処法

「Qoo10の商品登録作業をもっと効率化したい」
「Amazonや楽天に登録している商品データをQoo10でも活用したい」
「大量の商品を1つひとつ手作業で登録するのは、正直しんどい…」

複数のECモールに出店していると、商品数が多い分、Qoo10への登録作業に手間を感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、Qoo10の一括登録フォームです。

本記事では、他モールの商品情報を活用しながら、Qoo10に効率的に商品を登録する方法をわかりやすく解説します。

最後まで読めば、商品登録にかかる作業時間を大幅に短縮し、多店舗展開をスムーズに進めるコツがきっと見つかるはずです。

1.Qoo10の一括登録フォームとは?

Qoo10の一括登録フォームとは、他モールで使用している商品データを変換・登録できる専用ツールです。

楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどで販売中の商品情報を活用することで、Qoo10への出品作業を効率化できます。

特に複数のECモールに出店している事業者にとっては、作業の重複を避け、時間を大幅に短縮できる便利な機能です。

大量の商品データを一括で処理できるため、数百〜数千点の商品をまとめて登録したいショップにも適しています。

2.Qoo10の一括登録フォームのメリット

Qoo10の一括登録フォームには、出品作業の効率化や多店舗展開のスムーズ化など、多くの利点があります。

ここでは、Qoo10の一括登録フォームを活用するメリットをご説明します。

Qoo10の一括登録フォームのメリット

  1. 出品作業の負担を大幅に軽減
  2. 多店舗展開を効率化できる

(1)出品作業の負担を大幅に軽減

一括登録フォームの最大のメリットは、出品作業の負担を大幅に軽減できることです。

手作業で商品を1つずつ登録する場合、商品数が多ければ多いほど膨大な時間と労力が必要になります。

例えば、1商品あたり5分かかると仮定すると、1,000商品を手作業で登録するには約83時間が必要です。

しかし、一括登録フォームを使用すれば、同じ1,000件の商品でも数分~十数分で登録が完了します。

膨大な作業時間を削減できるため、商品開発やマーケティングなど他の重要業務に時間を使えるようになります。

(2)多店舗展開を効率化できる

楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなど、他モールですでに構築した商品データを再利用できるのも大きな利点です。

これまで、「Qoo10用に再入力するのが面倒で後回しにしていた」という方でも、一括登録フォームを活用すれば、再入力の手間なくスムーズに出店できます。

また、販路拡大のスピードアップや複数モールでの販売による売上機会の最大化、プラットフォーム依存リスクの分散、などといった効果も期待できるでしょう。

3.一括登録フォームに対応しているECモール

Qoo10の一括登録フォームは、複数の国内主要ECモールから出力したCSVデータに対応しています。

ここでは、対応しているECモールとそれぞれの商品データ出力方法について詳しくご説明します。

一括登録フォームに対応しているECモール

  1. 商品データの出力方法
  2. 各ECモールの商品データとQoo10での対応項目

(1)商品データの出力方法

Qoo10の一括登録フォームは、以下のECモールから出力したCSVデータに対応しています。

ECモール

  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング

各ECモールから商品データを出力する方法は、モールによって異なりますが、一般的に以下のフローで商品データを出力できます。

データ出力の流れ

  • 各モールの管理画面にログイン
  • 「商品管理」メニューを選択
  • 商品ページからCSV形式でデータをダウンロード

なお、Amazonの場合は「大口出品プラン」への加入が必要です。

無料の小口出品ではCSV出力機能が提供されていないため、Qoo10との連携を考えている場合は、一時的にプランを切り替えることをおすすめします。

(2)各ECモールの商品データとQoo10での対応項目

出力された商品データは、Qoo10の一括登録フォーマットに沿って変換・読み込みが可能です。

それぞれのECモールから出力された列・項目名がQoo10上ではどう扱われるかも把握しておきましょう。

まず、楽天の商品データは、Qoo10では以下のように変換されます。

楽天列 楽天項目名 Qoo10列 Qoo10項目名
B列 商品管理番号 B列 販売者商品コード
D列 全商品ディレクトリID C列 カテゴリ(自動変換)
H列 商品名 E列 商品名
I列 販売価格 I列 販売価格
J列 表示価格 J列 参考価格
AA列 商品画像URL O列 メイン画像
X列 商品説明文 V列 商品詳細(表示順2)
Z列 販売説明文 V列 商品詳細(表示順1)
AF列 在庫タイプ Y列 発送可能日
AG列 在庫数 K列 在庫数
AN列 カタログID AL列 商品識別コード

Amazonでは以下のように変換され、比較的多数の項目をそのまま転用可能です。

Amazon列 Amazon項目名 Qoo10列 Qoo10項目名
A列 item_sku B列 / L列 商品コード / オプションコード
B列 item_name E列 商品名
C列 external_product_id AL列 商品識別コード
D列 external_product_id_type AK列 JAN等の種別
H列 product_description V列 商品詳細
J列 quantity K列 在庫数
K列 fulfillment_latency Y列 発送可能日
N列 standard_price I列 販売価格
AG〜AK列 bullet_point1〜5 V列 商品詳細(順1〜5)
BD列 main_image_url O列 メイン画像
BF〜BM列 other_image_url1〜8 P列 追加画像
BY / CA / CC列 size / color / style L列 オプション
CW列 department_name1 C列 カテゴリ(自動変換)

最後のYahooでも、以下のような情報が変換可能です。

Yahoo列 Yahoo項目名 Qoo10列 Qoo10項目名
B列 name E列 商品名
C列 code B列 販売者商品コード
D列 sub-code L列 オプション
E列 original-price J列 参考価格
F列 price I列 販売価格
G列 sale-price I列 販売価格(F列未入力時)
I列 headline T列 ヘッダー
J列 caption V列 商品詳細1
K列 abstract W列 フッター
L列 explanation V列 商品詳細2
M列 additional1 V列 商品詳細3
N列 additional2 V列 商品詳細4
O列 additional3 V列 商品詳細5
AG列 jan AK列 JANコード
AL列 product-category C列 カテゴリ(自動変換)

これらの対応関係を把握しておけば、出力データをQoo10用に調整しやすくなります。

最新情報や細かな仕様は、Qoo10公式の「一括登録マニュアル」やサポートガイドを参照してください。

4.Qoo10の一括登録フォームを使った商品登録手順

Qoo10の一括登録フォームを活用することで、複数商品を効率的に登録できます。

以下のステップに沿って進めると、初めての方でもスムーズに作業を進められます。

Qoo10の一括登録フォームを使った商品登録手順

  1. J-QSMにログイン
  2. 「他サイトのフォームで登録」を選択
  3. 変換とダウンロード
  4. 最終アップロードと登録

(1)J-QSMにログイン

まず、Qoo10の出品者専用管理ツール「J-QSM」にアクセスし、アカウント情報でログインします。

ログイン後、「商品管理」メニューから「商品の一括登録/修正」を選択します。

(2)「他サイトのフォームで登録」を選択

「商品の一括登録/修正」ページ内にある「他サイトのフォームで登録(Rakuten, Yahoo, Amazon)」をクリックします。

あらかじめ用意しておいた商品データ(各モールからダウンロードしたCSVファイル)をアップロードします。

(3)変換とダウンロード

CSVファイルをアップロードしたら、「Qoo10一括登録フォームに変換」ボタンをクリックします。

Qoo10形式に自動で変換されたCSVファイルが生成されるため、ダウンロードし、内容を確認しましょう。

商品名や価格、在庫数、カテゴリなどに誤りがないかをチェックし、必要であれば編集してください。

(4)最終アップロードと登録

内容の確認・編集が済んだら、「新規登録」タブを選び、変換済みのCSVファイルをアップロードします。

画面右側にある「一括登録ファイルのアップロード」ボタンを押すことで、商品情報がQoo10に登録されます。

5.Qoo10の商品一括登録後に情報を修正する手順

一括登録で商品を掲載したあとに、「価格を変更したい」「在庫数を修正したい」といった場合は、CSVを使った再登録で簡単に対応できます。

以下の手順で修正を行いましょう。

Qoo10の商品一括登録後に情報を修正する手順

  1. 商品データの出力と編集
  2. 修正内容の再アップロード

(1)商品データの出力と編集

まずは、Qoo10の管理ツール「J-QSM」にログインし、「商品管理」メニューから該当商品のCSVデータをダウンロードします。

このCSVには商品名・価格・在庫数などの情報が含まれており、必要な項目をExcelなどで編集可能です。

(2)修正内容の再アップロード

編集が完了したら、再び「商品の一括登録/修正」ページを開きます。

今回は新規登録ではなく、すでに登録済みの商品を修正するため、「既存の商品/オプション修正」タブを選択します。

修正内容に応じて、いずれかのメニューを選びます。

該当する修正種別を選んだうえで、編集済みのCSVファイルをアップロードすれば、情報が一括で更新されます。

6.Qoo10の一括登録フォームで注意すべきポイント

Qoo10の一括登録フォームは便利なツールですが、利用時にはいくつかの制約があります。

事前に注意点を把握しておくことで、トラブルを防ぎ、スムーズに商品登録を進められます。

Qoo10の一括登録フォームで注意すべきポイント

  1. 画像と商品コードはCSVでは変更不可
  2. その他の注意点と対策

(1)画像と商品コードはCSVでの更新不可

一括登録フォームでは、商品画像や商品コード(販売者商品コード)の変更はCSVファイルから行えません。

これらの項目を修正したい場合は、Qoo10の管理画面から該当商品を開き、個別に「修正」メニューから対応する必要があります。

特に商品コードはQoo10側の管理キーとして使われているため、誤って変更しようとするとエラーになる場合があります。

(2)その他の注意点と対策

必須項目の未入力や形式エラーがあると、CSVをアップロードしてもエラーになり、登録が完了しません。

アップロード前に、必要項目がすべて埋まっているか確認しましょう。

項目のマッピング(列名の対応)にズレがあると、意図しない情報が別の項目に登録されてしまうことがあります。

特に他モールからエクスポートしたCSVを使う場合は注意が必要です。

なお、誤情報や虚偽の記載はQoo10の出品ガイドライン違反となる可能性があります。

登録前に、データの正確性を確認しましょう。

7.Qoo10の一括登録フォームがうまく動かないときの対処法

Qoo10の一括登録フォームを使用する際、うまく動作しない場合にはいくつかの原因が考えられます。

以下のチェックリストを参考に、原因を1つずつ確認してみましょう。

Qoo10の一括登録フォームがうまく動かないときの対処法

  1. ファイル形式の確認
  2. 画像URLの確認
  3. ファイル構成の確認

(1)ファイル形式の確認

Qoo10の一括登録がうまくいかない場合は、ファイル形式が誤っている可能性があります。

アップロードするファイルがExcel形式(.xlsx)のままだと、Qoo10では正常に読み込まれません。

CSV形式(.csv)かつ文字コードが「Shift-JIS」で保存されていることを確認してください。

Excelでファイルを開き、「名前を付けて保存」から「CSV(カンマ区切り)」を選択し、文字コードをShift-JISに設定することで文字化けも防げます。

(2)画像URLの確認

商品画像のURLは、httpsで始まる有効なリンクである必要があります。

有効期限付きの一時リンクや全角文字やスペース、記号が含まれているURLなどは登録エラーの原因となるため注意しましょう。

また、アクセス制限がかかっている画像URLの場合もエラーが発生します。

登録前に、ブラウザでURLを開き表示確認を行うのが安全です。

(3)ファイル構成の確認

ファイル名や構成にも注意が必要です。

ファイル名は半角英数字のみを使用し、全角文字や記号は避けましょう。

また、複数シートが含まれるExcelファイルには対応していません。

CSV形式で、1シートのみの構成に変更たうえで、一括登録フォームへのアップロード行うようにしましょう。

まとめ

Qoo10の一括登録フォームを活用すれば、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど他モールで使用している商品データを効率よくQoo10に移行できます。

既存データを有効活用することで、手作業による登録作業を削減し、他店舗展開や販路拡大をスムーズに進めることが可能です。

もっとも、CSV形式の指定や必須項目の入力や画像URLの形式確認など、事前にチェックすべきポイントも多いため、作業ミスを防ぐためには慎重な対応が必要です。

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